若潮マラソン(当日)
 さてさて本番当日。前日の雪空が嘘のような良い天気である。さすがは南房総 、あるいは運営サイドの尽力。コース上に雪の名残はほとんど見られず。メンバ ーは8時30分過ぎに会場入り。受付けにハガキを渡し、出走資格を得る。
 スタート地点である市民運動場は既にお祭り気分。後に調べたところ、およそ 3800人が出場していた今大会。会場を中心として、スタッフを含めれば40 00人以上の人たちがそこには集まっていたわけである。地元ではありながら大 会初出場のメンバーたちはその光景にびっくり。同時に走るためにこれだけの人 が集まることに感心。特に練習もせずに大会に臨んだが、やはり会場に来ること で身の引き締まる思いがする。メンバー内にも「いっちょやったるか」的雰囲気 が漂う。が、スタートまでだいぶ時間があるので、とりあえずは荷物を置き、ひ と息つくことに。
 そこかしこに名残る雪のせいで会場はウッドストックのような泥地面である。 メンバーはそれぞれ思い思いの行動。ゆっくり気持ちを落ち着かせるものもあれ ば、ストレッチに臨むものも。応援部隊2人のカメラよる写真撮影などは、すっ かり和やかリゾート気分である。
 スタート1時間前あたりから5人はおもむろにアップを始める。会場を抜けて 海岸沿いの堤防を走る。そんな5人の姿は思い出深い画のひとつだろう。故郷の 懐かしい海はドラマチックに見えた。同じく堤防で走る他のランナーたちも、ち ょっと離れた日常にいい緊張感の保たれた表情だった。
 刻色館ランナーズ平均年齢25歳(みんな25歳)。決して若くはなく、かと いって年寄りでもない。そんな「あいだ」なメンバーの、ささやかな復讐のはじ まりである。

 10時30分、鎧甲冑に身を包んだ市長により(そもそも市長は何であんな格 好だったのだろう?)、スタートの合図がなされる。よっしゃあ気合入れていっ ちょおやったるかと、メンバーもスタート。周りには夥しい人、視線の先も人だ らけ、誰もが走り、走り、走っている。老若男女問わず大きな流れのひとつとし て走る自分の姿を発見。沿道には見物する人や運営スタッフたち。拍手をしたり 声をかけたり。湾の曲線を臨みながらの穏やかな風に、喜ばしい快適の感慨に走 りも昂揚してくる。

走りも後半に入ってくると日差しの強さも手伝ってだいぶきつくなってくる。1 月とは思えない暑さ。冬なのは風景だけで、その昂揚はその時だけでも真夏であ った。

メンバーそれぞれが個々の思いを抱いた。刻色館的色合いで皆めでたく完走!!
 以下それぞれの感想である。
ひらい(76位 ・タイム0:46:58)
みずき(126位・タイム0:52:56)
ゆうじ(139位・タイム0:53:58)
ひい (168位・タイム0:58:11)
なり (206位・タイム1:04:21)
 因みに、知ってかしらずか冴え渡っているのかおそろしや、刻色館メンバー内 の順位は、ごりちゃんの予想そのままであった。


レース後の顔は皆キラキラしていた。晴れやかな、後々にまで語り継がれる記憶 の刻まれた瞬間が、そこにはあった。

こういった大会はマラソンに限らず様々なジャンルにおいて催されているわけだ が、いざそういった種のものに参加してみると、なんと多くの人の手が加わって いるかが実感できる。会場を設営する人、沿道で見守るスタッフ、給水場の人た ち。他にも目に見えない部分で実に多くが関わっているわけだ。そんな多くの尽 力に支えられて走ることができる、という事象にああ感謝。その気持ちを忘れず に、我が刻色館メンバーは次なる段階に向け新たな猛ダッシュである。


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Last update : 2002/5/3 update by Hiee