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生命の神秘
最近の住人は外食やコンビニでの食事を常としていた為、 台所に人が足を踏み入れる機会は激減していた。 一度使われなくなると長期に渡り封印される台所事情。 しかしながら生命は、着実にその歩みを育んでいたのである。 ある日、久しぶりに我が家で掃除を敢行していた時のこと。 ちょいと気合乗りであったため、ついにその台所にも掃除のメスが入った。 黙々と片付けるその先にあるものを発見した住人ひいは、思わず絶叫した。
いわゆる「じゃがいも」である。 カレーに肉じゃが、フライドポテト等においては主役を務める馬鈴薯の、 また別の姿を我々は垣間見てしまったわけである。 見るからに邪悪な雰囲気を醸し出す物体に我々は臆さざるを得なかった。 手を触れることにさえ嫌悪感を表す住人ごり。 写真に収めることに、刻色館写真部としての意地をかける住人ゆうじ。 我々は幾多の困難を経て、ついにシャッターに収めることに成功したのである。 しかしながらその生命の神秘に驚嘆した我々は、試しにこの邪悪な姿をした物体を 土のある場所に置いてみることにした。 果たしてどうなるだろうか、 別にどうもなりはしないだろうが・・・。 |
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