宇都宮 夜の雑記

ちょいとお仕事で栃木県は宇都宮という所に来ている。
夜も更け日付が変わる頃。
ホテルの一室にひとり、酒酔い煙草吸い。
初めて来る土地だけに、見えるものは何かと新しい。
新しさに気が大きくなる無知は、初めて来る土地だからか。

何も知らない場所の夜。
六階の窓から臨む眼下は、どうやら小ぢんまりした歓楽街。
ぽつんと淋しく明滅するネオンの下には、幾人かの固まり。
固まりから時たま弾ける笑い声。
日常を忘れる酒酔いに金銭の臭い。
あらゆる土地にあるであろう、つかの間の欲望。

今までいくつかの土地を巡っているせいか、
ついつい場所をカテゴライズする癖がある。
「あ、ここって今まで来たことのあるどこかに似ているな」と。
地元の人にとっては失礼。
彼らには彼らの情があり、愛着があるはずだから。

でも、でもね、初めて来る土地、その後来る予定もないわけで、
そのせいで訪れた数日は、その場所に対しての印象になってしまうんです。
「この場所はこんなだった。」という印象。
それは人それぞれ。
「良かった」「悪かった」も、その時の体験、出会い。
その人次第。


ネオン下の幾人はまた別の幾人。
ある人にとっては「良かった」
ある人にとっては「悪かった」
幾人の数だけ印象それぞれ。
無責任なカテゴライズそれぞれ。


Copyright (C) 1999-2002 Kokushikan All Rights Reserved.
Last update : 2002/5/3 update by Hiee