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Oh!ノスタルジア
ハンバーガー祭りの後、僕はタカシと二人で刻色館を抜け出し、 表の通りをタカシの住むアパートの方へ向かった。 タカシのアパートはちょうど阿佐ヶ谷駅と荻窪駅の中間に位置する。 僕は早速ジャケットのポケットから隠し持ってきたタバコを取り出し火をつけた。 タカシは吸わなかった。 二人はなんとなく道を選びながら阿佐ヶ谷の夜の景色を楽しんだ。 気になる店があると立ち止まって中をのぞいたりした。 一軒の古くからありそうな床屋の前を通りかかった時、タカシが話し出した。 タカシによると、この間ここの床屋の前を通りかかった時、 客が誰もいなく、オヤジが一人でエロ本を見ていたそうだ。 その光景がなんともノスタルジックで良かったらしい。 「エロ本だったんだ?」 「エロ本だったんだよねー」 「ノスタルジックだったんだ?」 「ノスタルジックだったんだよねー」 僕はたまにタカシの感性にあこがれるときがある。 いつのまにか大声で話す二人 前を歩いていた若い女性が足早に通りを曲がった。警戒されたのだろうか。 駅前を少しはずれるとすぐ住宅街である。 さらに前には初老の男性が寒そうに歩いている。 通りは寒かった。 いつのまにか秋は終わってしまっていた。 |
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