宇都宮 夜の雑記
ちょいとお仕事で栃木県は宇都宮という所に来ている。
夜も更け日付が変わる頃。
ホテルの一室にひとり、酒酔い煙草吸い。
初めて来る土地だけに、見えるものは何かと新しい。
新しさに気が大きくなる無知は、初めて来る土地だからか。
何も知らない場所の夜。
六階の窓から臨む眼下は、どうやら小ぢんまりした歓楽街。
ぽつんと淋しく明滅するネオンの下には、幾人かの固まり。
固まりから時たま弾ける笑い声。
日常を忘れる酒酔いに金銭の臭い。
あらゆる土地にあるであろう、つかの間の欲望。
今までいくつかの土地を巡っているせいか、
ついつい場所をカテゴライズする癖がある。
「あ、ここって今まで来たことのあるどこかに似ているな」と。
地元の人にとっては失礼。
彼らには彼らの情があり、愛着があるはずだから。
でも、でもね、初めて来る土地、その後来る予定もないわけで、
そのせいで訪れた数日は、その場所に対しての印象になってしまうんです。
「この場所はこんなだった。」という印象。
それは人それぞれ。
「良かった」「悪かった」も、その時の体験、出会い。
その人次第。
ネオン下の幾人はまた別の幾人。
ある人にとっては「良かった」
ある人にとっては「悪かった」
幾人の数だけ印象それぞれ。
無責任なカテゴライズそれぞれ。